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メタボリックシンドロームの食事療法

たんぱく質の制限

脂質や糖質と異なり、たんぱく質が代謝されると老廃物(窒素化合物)が残ります。この老廃物は腎臓でろ過されて尿中に排泄されるため、大量にたんぱく質をとると腎臓の負担が増え、ますます腎機能を悪化させることになります。そのため、腎臓病ではたんぱく質の制限が必要になります。

腎臓病の食事療法では、たんぱく質を含む食品と、たんぱく質を含まずにエネルギー源となる食品に大きく分け、それぞれの栄養素でグループ分けした食品交換表をもとにメニューを考えます。

カリウムの摂取と制限

通常は腎臓や副腎の働きにより、摂取したカリウムの大半は尿や汗などで体外へと排出され、体内での一定の濃度を保つよう調節されています。カリウムを多めに摂取した場合には、多めに排出して、少なめの摂取なら排出量も少なくなります。
しかしながら、腎臓の機能が低下している場合は、排泄機能が十分に働かないため、カリウムが体内に蓄積し「高カリウム血症」を招いてしまいます。高カリウム血症とは不整脈や血圧の低下、最後には心拍停止などの重篤な症状を引き起こしかねない病気です。
医師によりカリウム制限を指示された場合は、カリウムの制限を守るようにしてください。

  1. いも類は、小 1 個( 50g)まではゆでこぼさなくてもよいが、他に重なる場合は、ゆでこぼす。
  2. 果物は全般的にカリウムを多く含む。特にアボカド、メロン、バナナ、ドライフルーツは避けたほうがよい。缶詰の果物はシロップの中にカリウムが溶け出しているので、シロップは飲まない。 1 日にとる果物は、みかん 1 個またはりんご半分程度にする。
  3. 煮豆類は避ける。納豆を除く大豆加工品(豆腐、油揚げなど)はカリウムが比較的少ないので、メニューに入れてよい。
  4. 干物類(丸干し、煮干し、かつお節など)は少量にする。
  5. 昆布巻きなど、大量に海草を使う食品は食べないようにする。
  6. インスタントコーヒーは薄めに入れる。玉露、抹茶はカリウムが多いので避ける。症状に応じて、カリウムのほか、リン、水分の制限が必要になることがあるので、医師や栄養士の指導のもと正しい食事療法を進める。

カリウム量に注意が必要な食品例

きなこ ポテト・チップス インスタントコーヒー 海草類 枝豆 抹茶 チョコレート ナッツ類

塩分の制限

塩分は血液の浸透圧を保つために大切な反面、腎臓の機能が低下すると塩分(ナトリウム)や水が尿として排泄できなくなり、むくみの原因となります。また、高血圧も塩分のとりすぎによって起こります。塩分制限が不十分であると、利尿剤の効果が半減してしまうといわれています。

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